シマノの低価格帯スピニングリール「サハラ」がモデルチェンジ。

基本性能が上がった「22 サハラ」のスペックをチェックしてみました。

サハラと迷いやすいナスキーやアルテグラとの違いも解説します。

ワンランク上の基本性能 シマノ 22 サハラ

求めたのはワンランク上の基本性能。軽さとストレスのない巻きごこちに進化を実感!
幅広いターゲットフィッシュを相手にさまざまなフィールドで酷使されるスピニングリールには、タフさと充実した基本性能が求められます。初心者でも手に取りやすい価格と、熟練者も納得のスペックで多くのアングラーに愛されているサハラが、その性能をさらにアップしてリニューアルしました。回転時に手元に伝わるガタ感や微細なノイズを排除するサイレントドライブを初搭載。ルアーフィッシングなどで求められる巻き上げ時の感度が大幅に向上しました。同じく初搭載されたネジ込み式ハンドルとの相乗効果により、優れた感度やストレスのない巻きごこちが実感できるはずです。ワンランク上の実釣性能が体感できる充実の一台です。

出典:サハラ[SAHARA] | SHIMANO シマノ

ラインナップ・スペック、価格と発売日

ラインナップは、500~C5000番までの計12種。

品番 ギア比 最大巻上長 最大ドラグ力 自重 スプール径 糸巻量(PE) ハンドル長 ベアリング 本体価格
500 5.6 69cm 3kg 170g 39.5mm 0.8号-140m 40mm 3/1 8,700円
1000 5 66cm 3kg 205g 42mm 0.8号-240m 45mm 4/1 8,700円
C2000S 5 66cm 3kg 210g 42mm 0.6号-150m 45mm 4/1 8,700円
C2000SHG 6 79cm 3kg 210g 42mm 0.6号-150m 45mm 4/1 8,700円
2500 5 73cm 9kg 240g 46.5mm 1号-320m 55mm 4/1 9,300円
2500SHG 6.2 91cm 4kg 240g 46.5mm 0.8号-150m 55mm 4/1 9,300円
C3000 5 73cm 9kg 240g 46.5mm 1号-400m 55mm 4/1 9,300円
C3000DH 5 73cm 9kg 265g 46.5mm 1号-400m 40mm 4/1 9,800円
C3000HG 6.2 91cm 9kg 240g 46.5mm 1号-400m 55mm 4/1 9,300円
4000 4.7 75cm 11kg 280g 51mm 1.5号-320m 55mm 4/1 9,800円
4000XG 6.2 99cm 11kg 280g 51mm 1.5号-320m 55mm 4/1 9,800円
C5000XG 6.2 105cm 11kg 305g 54mm 2号-300m 55mm 4/1 10,500円

価格は本体価格8,700~10,500円、実売7千円~となります。(セール時は6千円台~)

発売は、2500、2500SHG、C3000、C3000HG、C3000DHは2022年3月、4000、4000XG、C5000XGは2022年4月、500、1000、C2000S、C2000SHGは5月発売予定。

NEWサハラの特徴、前モデルからの進化点

「22 サハラ」の特徴・スペックをチェック。

基本的には「21 ナスキー」をベースにしており、ほぼ同スペックです。

前モデルから新たにねじ込み式ハンドルを採用

NEWサハラは「21 ナスキー」をベースとしており、ほぼ同スペックです。
(微妙な違いは後述)

高強度樹脂製のボディ&ローターを採用し、ギアには超々ジュラルミン製のHAGANEギアを搭載。

前モデル(17 サハラ)と比較すると、ハンドルの装着方式が供回り式からネジ込み式に、回転時のガタやノイズを排除するサイレントドライブを新たに採用し、回転性能が向上しています。




ナスキー、アルテグラとの違いを比較

リール選びで「22 サハラ」と悩みやすい「21 ナスキー」と「21 アルテグラとの違いを解説します。

各リールのスペック、採用テクノロジーの違いを比較してみました。

比較 22 サハラ 21 ナスキー 21 アルテグラ
ボディ材質 高強度樹脂 高強度樹脂 CI4+
ローター材質 高強度樹脂 高強度樹脂 高強度樹脂
自重(2500番) 240g 240g 225g
HAGANEギア
マイクロモジュールギア
ギア材質 超々ジュラルミン 超々ジュラルミン 超々ジュラルミン
X-SHIP
サイレントドライブ
ロングストロークスプール
オシレーション機構 S字カム S字カム ウォームシャフト
ワンピースベール
ハンドル ねじ込み式 ねじ込み式 ねじ込み式
防水機構 コアプロテクト Xプロテクト
ウォータープルーフドラグ
ベアリング 4/1 5/1 5/1(S A-RB)
価格(2500番) 9,300円 12,900円 17,800円

注)サハラ、アルテグラにラインナップされている500番のみ他番手とスペックが異なります。

500番のみX-SHIP、サイレントドライブ非採用です。

【21 ナスキー】 違いは防水機構の有無

サハラと最も迷いやすいであろう「21 ナスキー」。

上にも書いた通り、「22 サハラ」は「21 ナスキー」をベースとしており、ほぼ同スペックです。

主な違いは防水機構が搭載されているかどうか

ナスキーはボディ(メインシャフト、ピニオンギア上部)への水の侵入を防ぐコアプロテクトを搭載。

水洗いの際、スプール内への水の侵入を防ぐウォータープルーフドラグを採用しています。

この防水機構に約3千円(価格差)の価値を見出だせるかどうかがポイントとなります。

【21 アルテグラ】 ここからシマノ機のスタンダード

単純に価格だと「22 サハラ」の2倍となる「21 アルテグラ」。

当然ながらスペック、採用テクノロジーの差は歴然。

スプールが上下する構造も異なり、アルテグラからシマノリールの特徴であるウォームシャフトオシレーション方式を採用しています。

このため、実質アルテグラからがシマノリールのスタンダードと言えるでしょう。

釣り入門ならサハラ

一昔前だとシマノ製スピニングの入門機といえば「ナスキー」が定番でした。

それが年々基本性能が底上げされ、気が付けばサハラとナスキーの差は防水機構の有無くらいに。

防水機構は当然ながら(特に海釣りでは)あって損はない機構です。

しかし、実売1万円未満の低価格帯リールにおいて3千円の差は大きいでしょう。

更にナスキーは防水機構こそ搭載していますが、錆びにくい防錆ベアリングまでは採用していません。

これならまずは入門用にサハラを選んでおいて次のステップアップにアルテグラ以上を選ぶ、もしくは最初からアルテグラを選ぶのがベストではないでしょうか。