ダイワから近年人気のチニング用ベイトキャスティングリール「22 シルバーウルフ SV TW PEスペシャル」が登場。
「21 ジリオン SV TW」をベースに0.6号や0.8号といった細いPEラインの使用・キャスタビリティに特化したリールとなっています。
【チニング専用】 ダイワ 22 シルバーウルフ SV TW PEスペシャル
チニングアングラー待望のPE対応力。
圧倒的なアドバンテージを秘めたベイトリール。チヌは警戒心が強く、敏感だ。
当たり前のことだが、ラインは細く、飛距離が出るほうがチヌから気づかれにくくて有利だ。
また、細いラインは水の抵抗が減るので、流れに対してもアドバンテージとなる。
フリーリグ(通称:フリリグ)が押し流されにくいので水流抵抗によるリグの不本意な動きを減らすばかりか、シンカーを軽くできることによる根がかり防止効果とナチュラルなルアーアクションによって、より自然に釣りを展開することができる。
であれば、従来のスピニングタックルがいいか。答えは否。
最新のチニングは面を巻くように探り、ハイレスポンスでかけていく釣り。手返しや感度、応答性においてベイトタックルが断然有利なのだ。
しかし、これらの恩恵を受けられるのは細いPEという特殊なシチュエーションでもバックラッシュや高切れといったトラブルを誘発しないベイトリールだけ。チニングを極めるには、これまでになかった領域を開拓する新兵器が必須となる。
ラインナップ・スペック、価格と発売日
ラインナップは、エクストラハイギアモデルの1000XH(右ハンドル)、1000XHL(左ハンドル)のみ。
品名 | ギア比 | 巻取り長さ | 自重 | 最大ドラグ力 | 標準巻糸量(PE) | スプール径 | ハンドル長 | ベアリング | 価格 |
1000XH/1000XHL | 8.5 | 90cm | 185g | 5kg | 0.6号:90-180m
0.8号:75-150m |
φ34mm | 90mm | 10/1 | 47,500円 |
標準巻糸量の表示は、ハーフライン(スプールに刻まれた巻糸量の半分を示す目安)-最大巻糸量。
推奨巻糸量:0.6/0.8号-150m+リーダー
推奨ルアーウェイト:3.5g~28g(5~14gのフリリグ、プラグなど)
価格は47,500円で予約時点の実売価格は41,800円が相場です。
(こういった派生モデルは値引率が渋め)
発売は2022年5月発売予定。
シルバーウルフSV TWの特徴、PE専用要素
「シルバーウルフ SV TW PEスペシャル」のスペックをチェック。
ベースリールの解説、「PEスペシャル」のPEに特化しているポイントを紹介します。
ベースは「ジリオンSV TW」
「シルバーウルフ SV TW」は「21 ジリオンSV TW」をベースとしています。
「ジリオンSV TW」は新コンセプト「ハイパードライブデザイン」により生まれ変わったダイワのNEWスタンダードベイトリール。
軽量でありながらタフ、およそ欠点のないリールとなっています。
<ジリオンSV TWのスペック>
・フルメタルボディ(アルミ製)
・ハイパードライブデジギア(G1ジュラルミン製)
・TWS(Tウィングシステム)
・自重175g
・UTD
・ドラグ引き出しクリック音(ドラグクリッカー)
・ゼロアジャスター
・φ34mm SVブーストスプール(G1ジュラルミン製)
など
詳細はこちら。↓
「ジリオンSV TW」からの変更点
ボディカラーがシルバーから「マットブラック」になっています。
(”シルバー”ウルフなのにブラック)
スタードラグがジリオンはZAION製でしたが、こちらはアルミ製のものに変更。
ハンドルノブもライトノブからより大きなパワーノブを採用しています。
これらによりジリオンSV(175g)から10g増の185gとなっています。
新たにマグシールドBBを搭載
ジリオンSVには搭載されなかった「マグシールドボールベアリング」を新たに搭載。
水の侵入しやすいピニオン部に搭載することにより、防錆性・防水性が高まっています。
【PE特化】 ハイスピードレベルワインド
PEスペシャルの一つとしてレベルワインダーの移動が速い「ハイスピードレベルワインド」を採用。
PEライン使用時に特に起こりやすいトラブル、ライン同士の食い込みを大幅に減少させます。
【PE特化】 Φ34mm G1ジュラルミン製 SV BOOST PEチューンスプール
そしてPEスペシャルの要である専用スプール。
基本的な仕様「Φ34mm G1ジュラルミン製 SVブースト」までは同じです。
専用要素は以下の3つ。
・ラインキャパ
→ 0.6号や0.8号といった細いPEにラインに適したラインキャパになっており、下巻きを必要としません。
・PE専用スプール
→ 糸の伸びが大きく、スプール強度にダメージを与えるナイロンやフロロラインは使用不可
・ナロースプール化
→ 両サイドが傾斜しており糸巻き面が狭められ、スプールがナロー化しています。
これによりラインの放出抵抗を軽減され、飛距離・キャスタビリティの向上、糸噛み防止にも繋がります。
ちなみにこちらがジリオンSVの標準スプール。
シルバーウルフSV TWの専用スプールは浅溝化(ラインキャパ減)だけでなく、ナロースプール化が最も大きな違い、専用要素ではないでしょうか。
インダクトローターのセッティングも変わっているかもしれませんが、説明を読む限りは「SV BOOST」のまま大きな変更はなさそうです。
(PE専用スプールというのが具体的にどう変わっているのか分かりません)
セッティングも変わっているようです。
前も書いたけど…インダクトローターのセッティング変えています。8-12の幅でノーサミング設定。(21ジリオンSVTWだと4-6)サミングありきとリグバランスで5-7まで落とすとMAX飛距離が叩き出せる幅を持たせています。本来ブレーキ設定のあるべき姿を狙ったチニングセッティングです👍#シルバーウルフ pic.twitter.com/pUAcD1jE71
— もりぞー (@morizo57) February 14, 2022
シーバスにも流用できそうな細PEライン専用機
0.6/0.8号の細いPEラインの使用、キャスタビリティに特化した専用モデル。
近い号数(ライン)、ルアーウェイトを扱うのならシーバスにも良さそうなスペックです。(1号なら100m少し巻けるはず)
こんな具合にPEラインに特化したモデル(カスタムスプール)が登場することに期待したいですね。
ちなみに「ジリオンSV TW」を所有していてこのリールに近づけようとすると、
・ウォームシャフト(ハイスピードレベルワインド)
・専用スプール
の2つがあればスペック面ではほぼ近いものとなります。
基本こういったスプールは修理扱いで単品注文できないことがほとんどでしたが、最近はヘッジホッグスタジオから販売されるようになりました。
ただし、一万円後半はするはずなのでそれならいっそこのリールを買ったほうが良さそうです。