「ダイワ 07 ルビアス オーバーホール 分解編」の続き、組立編です。
バラバラにし、洗浄した部品を組み立てていきます。
その前に、
<部品のチェック>
▼ベアリングのチェック
ベアリングがダメになっていないかをチェックします。
(回らない、異音がするなど)
状態の悪いものがあったので、2個ほど新品のBBに交換しました。
ちなみに各ベアリングのサイズを測っておこうと思いましたが、忘れていました。。(汗)
またオーバーホールした際にでも測って追記したいと思います。
▼ギヤのチェック
2506番はともかく、2004番は用途からしてそれほど摩耗するものでもないでしょう。
今のところ、ゴロゴロ感といった症状はみられないのでこのまま使います。
(2506はちょっと怪しいですが…)
仮にギヤを交換する場合は、メーカーオーバーホールに出すか、
別途同じリールを買うなどして部品取りするほかありません。
残念ながらダイワの場合、ギヤ単体での部品取り寄せはできません。(修理対応専用)
ちなみに価格は、
No.79 ピニオン+ドライブギヤーセット 8,100円
<オイル・グリス>
今回使用するオイル・グリス
オイル、グリス共にシマノ純正です。
ダイワが純正のグリスを販売し始めたのは最近のことなので、
これに限らず、ほとんどのリールはシマノ純正グリスでメンテしています。
つい先日ダイワ純正グリスを購入したばかりですが、
これをオーバーホールしたのは2ヶ月近く前なのでダイワ純正は使っていません。
<ネジ締めの注意点>
ザイオンといったカーボン系、樹脂製リールのネジ(ビス)締めについて。
金属製ではない樹脂製のボディには、
木ねじ?、タップネジ(タッピングビス)などと呼ばれるタイプのネジが使われています。
(厳密にいうとそれぞれ違うみたいですが、まぁそこはどうでもいいです)
問題なのは、これらのネジは頻繁に開け閉めするとネジ穴がバカになりやすいこと。
よほど頻繁に分解することはないので大丈夫だとは思いますが、
あまりこういったものには向かないようです。
よって、極力無駄な負荷を掛けないように、
一旦締めるのとは反対側に回し、カチッと切り込みに嵌ったことを確認してから締めましょう。
ボディカバーなど、複数本のネジで留める場合は、
対角線上に、少しずつ、均等に締めていきます。
最後はギュッと締め込まず、ピタッと止まった段階で締めるのはやめておいたほうがいいです。
<組み立て手順>
基本的に分解の逆の手順です。(適当)
部品の並び順、向きは分解編を参照のこと。
組み込みの際の注意点をいくつか紹介します。
まず始めにオシレーティングギヤの締め付けトルクについて。
このギヤ、ネジを締め込み過ぎると回らなくなってしまいます。
ギヤの回転を確認しながら締め具合を調整して下さい。
ベアリングとピニオンカラーはメインシャフトを通してから入れた方が作業し易いです。
ピニオンギヤのウェーブワッシャーを忘れずに。
ベールブレーキバッドを外した場合は、ボディカバーを被せる前に着けます。
ネジで固定する反対側は、ボディとボディーカバーに挟み込んで固定するようになっています。
左側エンジンプレート内のワッシャーを忘れずに。
また、エンジンプレートを固定するネジですが、
左側:短い
右側:長い
です。
くれぐれも間違わないように注意して下さい。
次に、ワンウェイクラッチ回りについて。
赤丸のワンウェイクラッチとクラッチリングは注油厳禁。
ワンウェイクラッチは基本的に注油厳禁とされています。
特に粘度の高いグリスが入ってしまうと、
ワンウェイクラッチが正常に動作せず、ローターが逆転してしまいます。
ただし、粘度の低いオイルは問題ないようで、
シマノの純正スプレーオイルは問題なく使えました。(ダイワ純正オイルは未確認)
ワンウェイクラッチに接触するクラッチリングも同様です。
続いて、ワンウェイクラッチプレートの取り付け位置について。
ワンウェイクラッチの凸凹と、
ストッパーレバーの突起にワンウェイクラッチプレート(B)の穴を合わせます。
ワンウェイクラッチプレート(A)はボディに合わせるだけ。
ちなみに影響があるか不明ですが、プレートの裏表はツルツルした方が下になります。
注意点としてはこれくらいです。
今回は分解したときの逆の手順で組み立てましたが、
調整のことを考えると、ピニオンギヤを固定してから、
ドライブギヤ、ボディーカバーと組み上げた方が良いようです。
以下の動画を参考にしてみてください。
■ダイワ イグジスト リール組み上げ Vol 2 BY IOS FACTORY
リールチューニングメーカーの「IOS FACTORY」さんの動画です。
動画内のリールはイグジストですが、基本的な構成は同じです。
無事に組み上がれば、オーバーホール完了。
分解、組み立て自体はそれほど難しいものではありません。
厄介なのが調整面。(グリス量、シム調整、締め付けトルクなど)
ベイトリールは単純なのでそれほど難しくないんですが、
スピニングはちょっと面倒で、、
慣れない内は思い通りに仕上がらないことがあります。^^;(汗)