エギングロッドのエントリーモデル、シマノ 「セフィアBB S803ML」のファースト・インプレッション。
使用時期が遅かったこともあり、あまり使えませんでしたが、大したロッドでもないので忘れない内に使用感を書いておきます。
シマノ セフィアBB S803ML
この軽さ、クラス超え。
軽さをキーワードに操作性を追求し、自重100gを切る軽量化を達成(※)。
この価格のロッドとしては高い弾性率の素材を使い、このクラスのロッドにありがちなダルさを排除し1クラス上のシャクリ感と振り軽さを実現。
シマノオリジナルリールシート、細身コンパクトなセパレート型グリップなどグリップ周りにもこだわり、軽さ・調子・デザインをハイレベルで兼備させた待望のBBモデル。
(※):MHモデルを除く
セフィアBB[Sephia BB]|ソルトウォーターロッド|ロッド|製品情報|シマノ -SHIMANO-
■ラインナップ
「ML」3種、「M」4種、「MH」2種の計9モデル。
この中から秋用にと、「S803ML」を選びました。
S803ML
秋イカ&渋い状況にマッチ。操作性が高く、サイトフィッシングにも適したモデルです。
中でも「S800ML」「S803ML」は、カタログスペック値でエントリークラスながら自重90グラムを切るという驚きの軽さです。
各部特徴
まずはグリップから見ていきます。
EVA製のセパレートグリップ。
シマノ オリジナルリールシートとのことですが、Fujiの「VSS」と大して形状は変わりません。
ナットはFuji製です。
リールフット(センター)からグリップエンドまでの長さは約30センチ。
肘に収まる程度の長さでロッド操作(シャクリ)の妨げになりません。
次にガイド。
ガイドはオールステンレスフレームSiCリングガイド。
PEライン対応のKガイド仕様で、チョークバットガイドは高脚タイプの「KL-H」。
▼採用ガイド
トップ↓
LGST 4.5
KTSG 4.5 ×3
KTSG 5
KLSG 5.5L
KLSG 6M
KLSG 8H
KLSG 16H
↑バット
総数9個
その他、継ぎは逆並継ぎ。
グリップ部以外のブランク全体は無塗装のようです。
最後に重量。
自重:91.4g
カタログ値は89gとのことですが、実測値は90gを僅かに超えていました。
まぁカタログ値がかなり際どい数値なのでこれくらいは許容範囲内?
ファースト・インプレッション
10月の終わり頃から使い始め、使用回数は2回、釣ったアオリイカは1杯。^^;(笑)
禄に使えませんでしたが、使い込むほどのロッドでもないので簡単に。
このロッドの使用感としては、
“軽いだけの極々普通なエギングロッド”
軽さ以外は特に特筆すべき点はありません。
感度は並、ボトム着底の伝わりやすさは「エメラルダス 72M-S BOAT」の方が上でした。(まぁこちらは感度に振ったロッドなので当然か)
反面、その軽さは凄まじく、この価格でこの軽さは他社には到底真似できないでしょう。
参考までに価格帯の似たダイワ 「エメラルダス」で約110グラム、約20グラムもの差があります。
ロッドを振り続けるエギングにおいて軽さは大きなアドバンテージ。
子供や女性といった非力な方でも楽に振ることができます。
単に重量が軽いだけでなく、バランスも悪くありません。
(多少の先重り感はありますがこんなものでしょう)
その他、MLのパワー感について。
MLの適合エギは3.5号までですが、使いやすいのは2.5号、3号程度でしょう。
3.5号はキャストできますが、ロッドが曲がり過ぎて投げにくく、シャクリも今ひとつシャクリきれていない感じがします。(シャローならありですが、ディープは厳しいですね)
3.5号メインとなると、やはりMは欲しいところです。
実売1万円ちょっとでこの軽さと、非常にコストパフォマンスに優れたロッドですが、唯一気になったのが無塗装のブランク。
軽量化のためか、コストカットなのか、なぜかクリアー塗装すらされていません。
ここまで軽いブランク、さぞ肉薄なのでしょう。
それが無塗装というのとはちょっと気を使いますね。
釣り場でロッドを立て掛けることが多々あると思いますが、そういったときはブランクに直接当てないよう気を付けたいものです。
ガイドで接地させるようにすれば、直接ブランクに当たることがありません。
来シーズンはこのロッドメインで秋イカエギングを楽しみたいと思います。