シマノ 「20 ヴァンフォード」ベアリングカスタム。
今回はローターナット内にベアリングを追加してみました。
前モデル「ストラディックCI4+」ではできなかった改造。
一応追加できることはできましたが、上位モデルのものとは構造が異なるのであくまで簡易版となります。
必要なベアリングにツール、追加方法を解説。
ローターナットにベアリングを追加する方法
シマノ 「20 ヴァンフォード」のローターナット内にベアリングを追加する方法を紹介します。
必要なベアリングにツール、追加方法を解説。
お約束ですが、リールの改造はくれぐれも自己責任でお願いします。
必要なベアリング&ツール
必要なベアリング、ツールがこちら。
<ベアリング>
・DDL-840ZZ
外径8mm x 内径4mm x 幅3mm
NMB(ミネベア)のステンレス製ベアリングならいずれも300円しない程度。
<ツール>
・六角棒レンチ 0.89mm
・メガネレンチ 12mm(クランク形状のもの)
1.ローターナットを外す
ローターナットを外すには、ドラグノブ~リテーナーまでを外す必要があります。
ドラグノブ、スプールを外し、次はスプールシャフト。
スプールシャフトを外すには、メインシャフトに固定しているイモネジを抜く必要があります。
そのままではワッシャーが干渉してしまい抜けないので、ワッシャーを1,2枚ずらすか、すべて外してしまいましょう。
六角棒レンチでイモネジを外します。
外したスプールシャフト一式がこちら。
(外したイモネジを写し忘れました、六角棒レンチに刺したままにしておけば再装着も簡単です)
続いてローターナットに覆い被さっているリテイナーを外します。
2本のネジを外すのみ。
これでローターナットを外せるようになります。
12mmのメガネレンチでローターナットを外しましょう。
(パッキンが付いていなかったり、付いていたりしているのはお気になさらず)
ローターは外す必要ありません。
2.ローターナット内にベアリングを追加
取り外したローターナット一式がこちら。
ローターナット内のカラーは、裏側からマイナスドライバーなどで押し出すことで外せます。
このカラーのサイズが外径8mm x 内径4mm x 幅2.5mm。
同じサイズのベアリングを探してみたのですが、同径はあっても同じ幅・厚みのものはありませんでした。
左:DDL-840 幅2mm
右:DDL-840ZZ 幅3mm
純正より薄い「DDL-840」が適しているものと思っていましたが、いざ両方嵌めてみると「DDL-840ZZ」の方がしっくりきます。
(薄いDDL-840ではナット内で遊びができ、固定できないため動く)
はみ出ているようでもないので「DDL-840ZZ」をローターナット内に収めて取り付けてみました。
標準の座金、シールを載せてリテーナーを取り付ければ完成。
リテーナーがシールと座金を押さえつけているので、少なくともベアリングが外れることはありません。
ただし、しっかりとベアリングが固定されているわけではないので僅かなノイズなどが生じる可能性があります。
上位モデルのローターナットベアリングと構造が異なるようなので、あくまで “簡易版” ローターナットベアリングということで。