シマノ 「17 サステイン」 3000XGに定番改造。
ボディ内に2つ、ハンドルノブ内に1つの計3つ追加し、増設可能な最大数=フルベアリング(8BB→11BB)化しました。
基本的に以前紹介したストラディックシリーズのBB追加方法と同じです。
関連記事:シマノ 15 ストラディック 16 ストラディックCI4+ ボディ内ベアリング増設
必要なベアリング・ツール
追加するベアリングのサイズと、必要なツール。
<ベアリング>
▼ウォームシャフトピン軸受け
・NMB(ミネベア)型番:DDL-520ZZW52 サイズ:内径2mm x 外径5mm x 幅2.5mm
▼ウォームシャフト軸受け後方
・NMB(ミネベア)型番:DDL-630ZZ サイズ:内径3mm x 外径6mm x 幅2.5mm
▼ハンドルノブ内
・NMB(ミネベア)型番:DDL-740ZZ サイズ:内径4mm x 外径7mm x 幅2.5mm
<ツール>
・六角棒レンチ サイズ:M2 0.89mm
・めがねレンチ 12mm
・トルクスドライバー T6 T10
その他、各種ドライバーなど
ベアリングの交換手順 ボディ内のBB追加
ベアリングの交換手順を順を追って紹介します。
まずはドラグノブとスプール、作業の邪魔になるハンドルを外します。
スプール調整座金を抜き、イモネジを外します。
イモネジを抜くことでスプール軸一式が外せるようになります。
リテーナを外し、ローターを固定しているナットを外します。
これでローターが外れ、ボディを開けることができるようになります。
ストラディックシリーズの追加方法ではローラークラッチも外しましたが、外す必要はなかったようです。
次にボディ後方のボディガードを外します。
固定はT6のネジ一本のみ。
続いてボディ。
ネジ4本(内2本はT10)を外すことにより、ボディが開けられるようになります。
ベアリング追加箇所は赤丸内の2箇所。
まずはウォームシャフトピン軸受け。(赤丸:左)
押サエ板を固定しているネジ2本を外し、内部のピン一式を取り外します。
画像内ではピンに座金が付いたままになっています。
ピンが嵌っていた黒いカラーをベアリングに置き換えます。
使用ベアリング:DDL-520ZZW52
ストラディックシリーズではワッシャーを追加しましたが、サステインには必要なさそうです。
ストラディックシリーズとサステインではピン周りの部品が異なるのでそのためでしょう。
ピンと押サエ板を付けて軸受けのBB追加作業は完了。
次にウォームシャフト軸受け後方のベアリング追加。
こちらはボディを閉じた状態でも追加できます。
露出しているネジを外し、カバーとウォームシャフトを支えている内部のカラーを抜き取ります。
あとはカラーをベアリングと交換して元に戻すのみ。
使用ベアリング:DDL-630ZZ
ローターやらを付け直してボディ内のベアリング追加作業は完了です。
ハンドルノブ内へのベアリング追加
最後にハンドルノブ内のベアリング。
ハンドルシャフト軸側がカラーなのでここをベアリングに交換するだけです。
使用ベアリング:DDL-740ZZ
17 サステイン “フルベアリング” 11BB仕様の効果
これで「17 サステイン」が”フルベアリング 11BB仕様”になりました。
掛かった費用はベアリング3個で1,000円しないくらい。
ハンドルノブ内はそれなりに効果があるとして、ボディ内のBB追加はほとんど実感できないものです。
ボディを開け閉めする際に締め付けトルクが変わるなどして、かえって巻き心地が悪くなる可能性もあります。
リールの改造はくれぐれも自己責任でお願いします。
ちなみにラインローラー部を2BB仕様にすることも可能です。
ラインローラー一体型が嫌な場合、不具合で交換が余儀なくされた際に参考にしてみてください。