ダイワに続き、今度はシマノ製スピニングリールのサイズ感について。
品番表記の意味から各番手の構成(スプール・ローター・ボディ)、スプールの互換性、分かりにくい番手の違いなどを解説します。
シマノ製スピニングリールの番手サイズ表記の意味
<先頭につくアルファベットの意味>
C=コンパクトボディ
一回り小さなボディを採用しています。
<末尾につくアルファベットの意味>
▼スプールの溝の深さに関する表記
S=シャロースプール
SS=スーパーシャロースプール
M=ミディアムディープスプール
溝の浅い順に、SS → S → M → 無印 と深くなります。
▼ギア比に関する表記
PG=パワーギア(ローギア)
HG=ハイギア
XG=エクストラハイギア
ギア比の低い順に、PG → 無印 ノーマルギア → HG → XG と高くなります。
▼ハンドルに関する表記
DH=ダブルハンドル
無印はシングルハンドルとなります。
スプール・ローター・ボディの組み合わせ
リールを構成するスプール・ローター・ボディサイズをまとめてみました。
番手サイズ | スプール径 | スプール互換性 | ローター | ボディ |
500 | φ39.5mm | 500系 | 500 | 500 |
1000 | φ42mm | 1000系 | 1000 | 1000 |
C2000 | φ42mm | 1000系 | 1000 | 1000 |
2000 | φ43mm | 2000系 | 1000 | 2500 |
C2500 | φ43mm | 2000系 | 1000 | 2500 |
2500 | φ46.5mm | 2500系 | 2500 | 2500 |
C3000 | φ46.5mm | 2500系 | 2500 | 2500 |
3000 | φ46.5mm | 2500系 | 2500 | 4000 |
4000 | φ51mm | 4000系 | 4000 | 4000 |
C5000 | φ54mm | 4000系 | 4000 | 4000 |
基本的に独自調べ。
2015年に発売されたストラディック以降の機種を基準にしています。
<参考>
ステラ [STELLA]|スピニングリール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-
スプール互換表【スピニングリール】|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-
機種により微妙に異なるスプール径 ステラは特別
上記表のスプール径はほとんどのシマノ製スピニングリールに該当する標準サイズとなりますが、一部サイズの異なる機種が存在します。
それがフラッグシップモデルである「18 ステラ」。
基本的に各番手の標準スプール径より若干大きくなっています。(0.5~1mmほど大口径化)
また、1000と2000でスプール径に違いがあり、それぞれφ40mmとφ43mm。
(1000-2000の標準スプール径はφ42mm)
1000番とC2000番の違い
1000番とC2000番の違いですが、基本的には同じボディ構成。
ダイワのようにスプール径に違いはなく、φ42mmと共通です。
(上記の通り18ステラのみスプール径が異なります)
違いは溝の深さ、ラインキャパ。
1000Sの糸巻量がナイロン 3lb-100m、C2000Sがナイロン 4lb-100mとなります。
2000番とC2500番はほぼ同じ
ラインナップされることが少なく、一部機種にのみ存在するマイナー番手、2000番とC2500番。
これらは各パーツの組み合わせが共通でほぼ同じサイズ感となっています。(スプールの互換性もあり)
違いはこちらもラインキャパ。
2000Sの糸巻量がPE 0.6号-150m、C2500SはPE 0.6号-200mとなります。
関連記事:シマノ スピニングリール 「C2500S」というマイナー番手
2500番とC3000番の違い
最も汎用性の高い2500番とC3000番。
こちらもスプール径やボディサイズは共通で、スプールの互換性もあり。
違いはラインキャパと最大ドラグ力。
2500とC3000ではスプール内のドラグワッシャー構成が異なり、最大ドラグ力だけでなく、ドラグの効き方も変わってきます。
関連記事:シマノ スピニングリール 「2500」と「C3000」の違い
500番というネタサイズ
最後に500番ですが、はっきり言ってネタ番手。
あくまで個人的な意見ですが、ここまでして小さくする意味はないと思います。
<関連記事>
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実はややこしいシマノのサイズ感
ダイワから入ったこともあり、どうも分かりにくかったシマノのサイズ表記。
各番手の数字が糸巻量基準でスプール径と対応していないため、なかなか馴染めませんでした。(特に2500-3000番)
更には番手は違うのにサイズ感は同じというややこしさ。
また、シマノに限った話ではないものの、ある年代から一部番手のサイズ感が変わっているものも。
(ダイワなら2000番、シマノなら3000番の扱いなど)
まぁ18ステラの製品ページにサイズ感を載せているだけ良心的です。