シマノから軽量フルCI4+ボディ採用のリーズナブルなNEWスピニングリール「ミラベル」が発売されます。

アルテグラよりやや下の位置づけながらボディ&ローターにCI4+を採用し、一通りの最新テクノロジーも搭載。

一部、下位モデルと同じ仕様となっていたりと気になるところもありますが、「12 アルテグラ」以来の安価なMGL・クイックレスポンスモデルです。

軽量かつ安価な汎用スピニング シマノ 「22 ミラベル」

世界戦略機種、軽量フルCI4+ボディ(※)、「ミラベル」。
ヴァンキッシュを頂点に回転の軽さ、自重の軽さを追求するMGLシリーズに、世界戦略機種となるミラベルが誕生しました。ボディなどの大型のパーツにCI4+を採用し、クラスを超えた軽量化を達成。また、サイレントドライブやネジ込み式ハンドルを採用することでリーリング時のノイズやガタを抑制しました。自重・巻きの質・軽さを追求した妥協ない設計はあなたの釣りをより一層楽しくしてくれるはず。キャスト、リーリング、ロッドワーク、様々なシーンで軽量化がもたらす恩恵をご体感ください。

※メインとなる大型のパーツに採用

出典:ミラベル[MIRAVEL] | スピニング(汎用) | SHIMANO シマノ

MGLシリーズ「22 ミラベル」の特徴

回転の軽さ、自重の軽さを追求する「ヴァンキッシュ」、「ヴァンフォード」に次ぐMGLシリーズモデル「ミラベル」。

その特徴とスペックを解説します。

【軽量&クイックレスポンス】 ボディ&ローターにCI4+を採用

最大の特徴がボディ&ローターに軽量なカーボン樹脂素材のCI4+を採用していること。

「※メインとなる大型のパーツに採用」との文面が気にはなりますが、これによりリール本体の軽さと、マグナムライトローターによる回転の軽さを実現します。

ロングストロークスプールは非搭載

X-SHIP、HAGANEギア、サイレントドライブなど、一通りの主要・最新テクノロジーは採用していますが、オシレート機構がS字カム方式のためか「ロングストロークスプール」は非採用となっています。

その他、詳細は後述しますが価格の割にちょっと・・・なところもあります。

ラインナップ・スペック、価格と発売日

ラインナップは、1000~C5000番までの計11種。

品番 ギア比 最大巻上長 最大ドラグ力 自重 スプール径 糸巻量(PE) ハンドル長 ベアリング 本体価格
1000 5 66cm 3kg 175g 42mm 0.8号-240m 45mm 5/1 14,400円
C2000S 5 66cm 3kg 180g 42mm 0.6号-150m 45mm 5/1 14,400円
C2000SHG 6 79cm 3kg 180g 42mm 0.6号-150m 45mm 5/1 14,400円
2500 5 73cm 9kg 205g 46.5mm 1号-320m 55mm 5/1 15,700円
2500S 5 73cm 4kg 205g 46.5mm 0.8号-150m 55mm 5/1 15,700円
2500SHG 6.2 91cm 4kg 205g 46.5mm 0.8号-150m 55mm 5/1 15,700円
C3000 5 73cm 9kg 205g 46.5mm 1号-400m 55mm 5/1 15,700円
C3000HG 6.2 91cm 9kg 205g 46.5mm 1号-400m 55mm 5/1 15,700円
4000 4.7 75cm 11kg 245g 51mm 1.5号-320m 55mm 5/1 17,000円
4000XG 6.2 99cm 11kg 245g 51mm 1.5号-320m 55mm 5/1 17,000円
C5000XG 6.2 105cm 11kg 270g 54mm 2号-300m 55mm 5/1 18,000円

価格は本体価格14,400円~18,000円、実売1万1千円~となります。

グレードとしては、「21 ナスキー」より上で「21 アルテグラ」よりやや下の位置づけ。

発売は、1000-2000番が2022年11月、それ以外は10月発売予定。

ナスキー、アルテグラ、ヴァンフォードとの違いを比較

スペック、グレードの近い「21 ナスキー」に「21 アルテグラ」、MGLシリーズ「21 ヴァンフォード」との違いを比較してみました。

各リールのスペック、採用テクノロジーの違いを解説します。

比較 21 ナスキー 22 ミラベル 21 アルテグラ 20 ヴァンフォード
シリーズ MGL コアソリッド MGL
ボディ材質 高強度樹脂 CI4+ CI4+ CI4+
ローター材質 高強度樹脂 CI4+ 高強度樹脂 CI4+
マグナムライトローター 旧型 新型
自重(2500S番) 240g 205g 220g 175g
HAGANEギア
マイクロモジュールギアⅡ
ギア材質 超々ジュラルミン 超々ジュラルミン 超々ジュラルミン 超々ジュラルミン
X-SHIP
Gフリーボディ
サイレントドライブ
ロングストロークスプール
オシレーション機構 S字カム S字カム ウォームシャフト ウォームシャフト
ワンピースベール
ハンドル ねじ込み式 ねじ込み式 ねじ込み式 ねじ込み式
防水機構 コアプロテクト コアプロテクト Xプロテクト Xプロテクト
ウォータープルーフドラグ
ベアリング 5/1 5/1 5/1(S A-RB) 7/1(S A-RB)
価格(2500S番) 12,900円 15,700円 17,800円 32,400円

【○】 安価なMGL(クイックレスポンス)シリーズ

ミラベルの優れている点は、実売1万円そこそこの低価格ながら軽量かつ低慣性のMGL(クイックレスポンス)シリーズであること。

同じMGLシリーズで上位のヴァンフォードは実売2万台、ミラベルと1万円差でおよさ倍です。

【✗】 ワンピースベールは非搭載

ミラベルのマイナス点、ちょっと気になるところがベール。

アルテグラ以上に採用されている段差のない一体型のワンピースベールですが、グレード・コストの問題からかミラベルでは非採用となっています。

ちょっとしたライントラブルの要因となる部位だけにここはちょっと頑張ってほしかったところですね。

従来モデルのワンピースベールを移植できる可能性が高いので改善できる部位ですが最初から採用している方が良いに越したことはありません。

その他、オシレート方式がシマノ定番のクロスギア式ではありませんが、まぁここは気にするところではないかなと思います。

「12 アルテグラ」以来の低価格クイックレスポンスモデル

安価なクイックレスポンスシリーズの名機「12 アルテグラ」の再来といえる「22 ミラベル」。

旧型とはいえ、マグナムライトローターにボディもCI4+製ということで12アルテグラより軽くなり基本スペックも進化しています。

その軽さを活かしてライトゲーム全般に良いのではないでしょうか。

汎用スピニングということでC5000番までありますが、C3000番以上の用途なら「21 アルテグラ」の方が適しているでしょう。

ライトゲーム用に2000番を買ってみて、ワンピースベールへ改造などもやってみたいですね。